
【ワーカーズコープ(労働者協同組合)とは】 協同労働という働き方を実践しています。協同労働とは、働く者が出資をして、みんなが経営者、現場で働く労働者、そして地域に住む市民とした3つの性格を融合させながら、働く仲間の雇われる意識を超えて、一人ひとりが主人公を発揮し合いながら、「人の生命と暮らし、人間らしい労働」を最高の価値として、生活や地域の必要に応える仕事をおこし、まちづくりを進める、労働者の協同組合です。 ワーカーズコープ・センター事業団では、全国で約350事業所、7000人の仲間が働いています。 建物管理、清掃、介護、保育、学童、児童館のほかに、若者支援、生活保護受給者の支援、障害者支援等の自立支援、職業訓練 循環型エネルギーなど、多岐にわたる事業を行っています。 日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団が私たち組織の母体です。 そのほかに、特定非営利活動法人ワーカーズコープ、企業組合労協センター事業団という組織があるのですが、これら3つはすべて同じ組織です。
【協同労働が大切にしている「3つの協同」の視点】 「3つの協同」は、一人ひとりが主人公になるために、協同労働の働き方で大事にしている視点です。 まず1つは、「働く仲間同士の協同」です。 組合員一人ひとりが経営者でもある中で、自分が所属する現場を中心に経営や運営にみんなで責任を持ちます。これには、働く仲間同士が対等平等に話し合うことが求められます。一方的に発言するだけではなく、仲間の意見も聞き、建設的な精神で話し合う。仲間の一人ひとりの気づきが現場の「よい仕事」を高めていきます。 2つ目は、「利用者・家族との協同」です。 私たちは「お客様」という意識で接しません。サービスを提供する側、される側の関係を越えて、利用者・家族も主体者に慣れる可能性を持っています。協同していく関係に発展していきます。 3つ目は、「地域との協同」です。 現場の地域に住む人たちと共に、地域振興、コミュニティの再生に協同して取り組みます。 3つの協同が深まることによって、生活や地域の必要が見え、自分さえ良ければ良いではなく、「一人の困ったこと」を「みんなの良かった」に地域の人々共に創造していく可能性が深めていきます。
【私たち目指す社会づくり】 組織が誕生から一貫としているテーマは、「みんなが働ける社会」=「完全就労社会」です。 そして、東日本大震災から、もう一つ目標を掲げました。「FEC自給圏の創造」です。 F「フード」、E「エネルギー」、C「ケア」を自給循環するコミュニティ経済を目指しています。
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